長い長い片思いからの失恋

それは私が中学生の時から始まりました。私の通っていた中学校は各学年が3クラス編成の小さな中学校で、その子とは中学1年・2年と運良く同じクラスだったのです。ただ、好きになったのは2年も終わろうとしていた冬ころからでした。私の親友がその子のことを好きで、いつも私にどうしたらいいか相談してきていたのですが、次第に私自身もその子に惹かれて行ってしまったのです。
そして、3年夏の夏祭りの日、親友はその子に告白し振られてしまいました。私はとても落ち込んだ親友を励ましながらも、内心ホッとしていました。しかし親友の手前、私がその子に告白するわけにはいかなかったのです。ついに中学も終わり高校へ行くのですが、親友とその子と私はなんと同じ高校に進学したのです。私はまた、思いを伝えられないまま高校生活がはどんどん過ぎていってしまいました。高2のある日のことでした。たまたま同じクラスの女子と委員会でプリント作りをしなければならなくなった時、こっそりと「○○ちゃん(その子)あんたのこと好きやったらしいで」と聞いてしまったのです。心臓が飛び出そうなくらいうれしかったのですが、なんとか平静を保ちながら「えーマジで」と言うと「でももう今は他の子が好きみたい」と今度はショッキングな言葉…。その日の夜は告白しなかったことへの後悔で眠れませんでした。
そのまま時は過ぎ、私はずっとその子のことを諦められないまま高校生活も終わってしまいました。私は大学に合格し地元を離れることになりましたが、その子は地元の会社に就職することになりました。もうこの恋は諦めて新しい恋をしようを決めて大学へ行ったのですが、未練がましい私は、合コンや友達からの紹介で女の子と遊びに行っても今一つ付き合う気になれませんでした。大学2年の冬、成人式でその子に久しぶりに会ってやっと決めました。告白しないと終止符すら打てないと。
成人式の次の日、その子の友達に携帯のメルアドを教えてもらい「会う約束」をしたのです。その子は突然のメールに驚きながらも、会う時間を作ってくれました。失敗するのは分かっていながら期待してしまっている自分がいて、どうしようもない気持ちでした。そして、告白…。
結果はダメだったのですが、それだけでなく、なんともうすぐ結婚するという話でした。少々のことではへこたれない私も、これには参りました。私はその日のうちに大学に戻り、友人を部屋にいっぱい呼んで失恋したことをぶちまけ、大酒を飲みました。そして吐きに吐きました。しばらくは精神的ダメージが消えることはなかったですが、大学の友人が励ましてくれ、1か月もするころには立ち直ることができました。
それから15年以上もたち、私も3人の子供の父親となりました。地元にはその失恋を知る者はほとんどいませんし、もう忘れてもいいころなのになぜか、記憶の片隅にまだ居続けて私を苦しめています。